調査について

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研究の概要について

承認番号: 第 M2019-357 番
研究期間: 医学部倫理審査委員会承認後から西暦2025年3月31日
研究責任者:国際健康推進医学分野・教授・籐原武男
主たる共同研究施設:インターパーク倉持呼吸器内科・倉持仁

研究の概略
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けて、どのような感染予防対策をすべきか模索されています。新型コロナウイルス感染症の制御困難性は、感染性の強さおよび高齢者・持病を有する者における高い致死率だけでなく、14日程度の長期にわたる潜伏期間と、無症状感染です。したがって、無症状の感染者が感染拡大を引き起こしていると想定されていることから、学校の休校や在宅勤務、イベントの中止が推奨されています。しかし、実際の市中における無症状感染者の罹患率は不明です。人口ベースの感染状況を明らかにする必要性については欧米の一流の学術誌でも指摘されています。さらに、これまでの研究から、友人が少ないなど社会性が低い場合には感染した場合に感染症の症状を示しやすいことが分かっています。しかし、新型コロナウイルスについて感染して有症状となるリスク因子については分かっていません。また、感染がわかった場合に、実際に人々はどのように行動をするのかについても基礎的なデータがありません。以上より、下記(2)の目的のもと、本研究を東京医科歯科大学の医学部倫理審査委員会の承認を得て行います。

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研究の意義・目的について

本研究の目的は、人口が50万人規模で東京にも近く流動性も高く、高齢者から子育て世代まで幅広い層を有する宇都宮市において、人口ベースで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況を調べ、それに関するリスク因子を明らかにし、今後の日本の医療政策の基礎資料を提示することです。本研究は宇都宮市から許可を得て行います。